【期間工集合!】みんなで描く期間従業員日記@tiresias.org

現役期間工、元期間工が、それぞれの期間従業員時代の経験を思い思いに語ります。仲間も募集中!

赴任から満了まで期間工の心境の変化 / スバル期間工卒業生の解説

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君に夢はあるか!? 

生涯夢追い人でいたいせいじです。

期間工を始める理由というのは人それぞれ理由があるかと思いますが、今回はその中でも夢追い人として期間工を始めた人、興味がある人に向けてモチベーションの上がる読み物として綴っていきたいと思います。

 

僕にも「俳優になる」という夢があり、そのためには上京する必要があったのですが、如何せん九州の田舎だったもんで上京資金も引っ越し資金もそう簡単に用意できず何度も断念。

ほんで何度目の正直かわかりませんが、とうとう腹をくくって「工場の寮に入って住み込みで働くぞ!」という決断をしました。

僕の場合だと地元熊本からスバルの工場がある群馬を経由して上京したわけですね。

 

一言でいうと簡単な経緯かもしれませんが、その間めちゃくちゃ葛藤がありました。

実際に働いていた期間は4ヶ月くらいのもんですが、その時の一日は果てしなく長く、そして濃い毎日でした。

 

夢を追って期間工をやっていて毎日思うことがある人、これから期間工をやって夢に近づこうという人、あなたが持つ不安は決して自分だけじゃないからね! 安心して!

 

 

電話で確認?!期間工になる第一歩!

 まずは仕事をゲットせにゃならんということで期間工募集の広告を見てスバルに直接電話をかけます。派遣会社経由だとか就業方法は色々あるけどまあその辺は心境とはまた別なので今回は省きます

 

ぼく「ここから僕の夢がスタートするんや……」

 

気合十分です。まだ働いてもいないのに……

緊張でキュッと苦しくなる胸を押さえながら面接の日取りを確認します。

この際に「キツイ仕事ですけど大丈夫ですか?」と念を押されるが、そんなの関係ねぇ!!

夢追い人に苦労は付きもの。ここで「そうですか……じゃあやめときます」なんて言えば一生地元で何となく過ごすままだ!

 

やってもいないことに不安を浮かべるのは無駄とばかりにこのときは勢いだけで自分を奮い立たせます。

 

面接会場の入り口で不安に…スバル期間工面接

 期間工として働くことを決めた時はまだ実際に現場も見ておらず、面接官ともしゃべっていないので呑気なもんです。頭の中で勝手に夢追い人のキラキラした自分を作り出すことでモチベーションを上げていたわけです。

 

しかーーし!!

人間のメンタルとはそんなに単純ではなく、僕の場合はここで早速雲行きが怪しくなります。

面接会場(スバルビル)のデカさ、大量の面接希望者、地元から遠く離れた見知らぬ地……そんな事実だけで心も体も縮みあがってしまいました。

 

ぼく「やっぱやめとこかな……」

 

豆腐メンタル持ちならわかると思うんですが、決心していざ行動に移してその入り口に入ると、リアルな未来が見えてきて、その事実に勝手に疲れちゃってそれから先がどうでもよくなる現象。この時の僕はまさにこれ

 

ぼく「面接バックレて地元でのんびりバイトでもしながら時機を伺うか……」

 

こんな考えが頭の中をグルグルするんですね。

でもここでやめちゃダメだ!! 僕は何度もこの考え方で失敗してます。いや、正確に言うと失敗するステージにすら立ててない。嫌気がさしていた自分のつまらない人生に拍車がかかるだけなんですね

 

だから僕はそんな邪念を心に持ちながらも、面接の瞬間だけはそれを忘れ去りました。

キツそうな仕事内容の説明、面接官の難色を示す言動、モチベーションを落とすには十分な材料はいっぱいあったけど、それすらも関係ねぇ!の精神。

さすが役者の卵! と自画自賛

 

<入社・赴任直後の心境>早くお金を稼ぎたい!

 いよいよ入社が決まって群馬県にお引っ越しとなるわけですが、ここでも僕の「どーでも良くなる精神」が見え隠れします。

 

まず最初に行われる健康診断。この1時間だか2時間ほどのことでも「あーめんどくさい」になっちゃう。だってよ? 正式に働くため、健康状態なんかの適正を見るためというのは分かってるけど、別にそれでお金もらえるわけじゃないじゃん?

 

ぼく「あーだるい。もうさっさと働かせて給料くれよ……」

 

こんな感じのことを考えながらアンニュイな顔で健康診断受けてました。診てくれた先生ごめんね

しかしここまで来たら「もうどーでもいい、帰ろう」とはなりません。

 

だってお金がないから!!

 

しかもここは地元から遠く離れた地・群馬県。

帰るってドコによ? 寮? ゆーたらそこも会社の一部やで?

そんな感じでなんとかこのステージもしのぎました。

 

<序盤の心境>スバルの期間工はつらい業務…

 数々の「あーもうどうでもいいや案件」を何とか誤魔化してやっと仕事始めです。

この頃になるともう夢追い人としての「俺はやるんや!」みたいな姿勢が完全に鳴りを潜めます。

 

あるのは、目の前に流れるラインの仕事だけ。

 

そうやって先輩の仕事ぶりを見ながらお手伝いをして、少し働いた気になります。

 

ぼく「さわりだけやってみたけど、まあ何とかなりそうやん!」

 

そんな感じで勤務初日を終えました。

一旦夢のことは忘れて、仕事を覚えることを優先してたわけですね。

 

そして2日目

 

ぼく「!?」

 

ぼく「めっちゃきついやん……一人でやったらこんなにきつい仕事なのか……」

 

これは衝撃的でした。初日の「何とか行けそう感」が一人で仕事すると全然通用しないんですね。

ここで僕のスバルスイッチが完全にオンになります。

 

夢? なにそれ? んなこと考えてる暇があったら少しでもラインについて行けるようになれや!!

あれ、僕がここに来た理由って何だっけ? そんな感じでキラキラした目標が霞んでいってしまいました

 

それとは裏腹に自分で捌く仕事の範囲は増えて行き、今度は働くことすら危うくなります

 

ぼく「こんな過酷な労働がいつまで続くんやろか……」

 

この頃には自分が掲げた「貯金をする」というプライマリーな目標すらゆらいできます。

とにかく少しでも体力を残しておかなければ……明日働けるように体を癒しておかなくては……

そんなことばっかり考えてたのを今でも思い出します。

 

そして3日目以降

 

ぼく「もうダメ……バックレるっきゃない……」

 

就業3日目にして早くもメンタルブレイクが発動。ついでにフィジカルブレイクも

働いている間はもはや自分が誰で、男か女かもわからないほどの消耗っぷり。

一日の勤務を終え、寮に帰ると灰の様に燃え尽きた自分がそこに……

 

ぼく「こんな仕事を続ける意味って、何やろか……やっぱり地元に戻って自分のできる範囲の仕事を……」

 

もうバックレる気満々でしたがそこでふと自分を冷静に見直す。

人間きつさが結構なとこまで来ると一瞬クールになるもんですね

 

ぼく「僕の夢ってこの仕事より楽なもんやろか……?」

 

それを考えた瞬間、ここから逃げようとしていた自分を客観的に見て恥ずかしくなりました。

これは何を目指すにかかわらず、成し遂げようとする夢は期間工という仕事よりはるかに厳しいものだと思います。

だからこそ、ここで負けて逃げてはその先も何か理由をつけて自分の負けを誤魔化すだけになる。

 

そう思った僕は荷物まとめてバックレる寸前で思いとどまりました。

 

ぼく「もうすこし、続けてみよう……」

 

それからは毎日が闘い。どんな決心を固めてもきつい仕事が楽になるわけではありません。

 

将来は大事だけど、まずは今を精いっぱい

 

この気持ちで最初の2週間をヒーヒー言いながら過ごしました。

例えるなら筋トレで「最後の1回!」「もう無理!」「いや1回だけなら何とかできる!」「うおおおおお!!」なんちゅー葛藤を毎日やってる感じ。ドMですね

 

<中盤の心境>慣れてきた期間工業務

 そして2週間過ぎたあたりでちょっとした変化が訪れます。

 

ぼく「今日もしんどかったな。しっかり休んどかんと明日も大変やわ」

 

どう? 他人からすると大した変化じゃないと思うけど、最初は毎日が瀕死のHP1くらいだったのがHP20くらい残ってる感じ。相変わらずヤバいけど、まだ何とかなるレベル

 

そしてその状態のまま1ヶ月が経過すると、もうあの頃のイノセントな僕はもういません。

 

ぼく「あー疲れた。メシ何食おうかな?」

 

復活ッ!! せいじ復活ッ!! せいじ復活ッッ!!

ここまでくるともう完全に期間工という仕事を自分のモノにしてますね。あとは普通に働いて金を貯めるだけ。

 

そうすると入社したての頃には見えなかった夢の具体性が見えてきます。

ある日夜勤を終え深夜に帰宅した際、ふと空を見上げたんです。

 

なんか、自然と涙が出てきちゃったんですね。

 

街は寝静まり、冬の乾いた空には満天の星。もちろん感動する要素ではあるのですがそれだけじゃない。

自分の夢をそこでふと思い出し、今こうやってがんばりつつ、小さな一歩ずつではあるけれど近づいてるわけです。「まずはお金貯めて上京する」というのが第一歩だったので

 

それからは世の中が本当にキラキラと輝いていました。目標に近づいている過程とはこうも怠惰な自分と差があるのか、としみじみ思いました。

 

<終盤の心境>スバルの期間工としてもう一度働きたい!

しかしここで事件が起こります。

不景気による雇止め……そう、僕が入社したのはかの有名なリーマンショック・世界金融危機の時期だったので長く勤めている期間工も皆働き続けることができずてんやわんやでした。

 

当然僕もそこで雇用契約が終わり、強制移住となるわけですが……

 

ぼく「え、もう終わり? もっと働きたいよ! もっとがんばりたいよ!」

 

こんな感じです。ピュアか

もちろんお金が十分に貯まっていないということもありましたが、一度慣れてしまったこの仕事は僕にとって「自分には向かない過酷な労働」から「こんな自分でも貯金できる最高の仕事」に変わっていたんです。

事実、今でも一番心身の健康とお金に困っていなかったのはこの時期です。

 

そして最終日の勤務が終わり、寮に戻ってくるとなんか妙な気分。

あれほど嫌だったささくれた畳、せんべい布団、備え付けのうるさい暖房の音、20代の男子には熱すぎるくらいあっつい風呂……それら全てがとても愛おしく感じられてくるんですね。

不思議な気持ち……

 

一時の感情に流されるな!慣れるまでの辛抱!

 抱いた夢が大きければ大きいほど、その過程での冗長な出来事に心を折られて自分のやるべきことが見えなくなってくるけど僕はそこでやめずに期間工という仕事をやり切って良かったと思います。

 

現役でがんばってる人たちも、これからやってみようという人たちも、そんな一時のふっと湧き上がった不安や倦怠に負けずに日々のラインに挑んでいこう。

 

そんな話です。

 

 

エンド

著者プロフィール

f:id:borncrash:20170307173544j:plainf:id:borncrash:20170218220956p:plainせいじ

東京都在住:元スバル期間工(2008年) 30代前半男性。(写真は期間工当時)

俳優を目指しながら『にちプチ 【Nichi-Petit】』というブログで日々思うことやプチお役立ち情報をわめいてる。読み手に勇気を与える文章が好きです。

このブログは、スバル・アイシンAW・ホンダ等の現役・元の期間従業員(通称:期間工)からの情報をお届けしています。

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